算数の点数を伸ばす子のノートの使い方 その2

今回も前回に引き続き、
算数の点数を伸ばす子のノートの使い方について書いていきます。

算数の点数を伸ばす子とそうでない子の授業中のノートの書き方について
気になることがあります。

それは、僕の書いた手順通りに書いているか、そうでないかの違いです。

ちょっとした違いのように思えますね。
でも、前者のほうが点数を伸ばしているんです。
ですから、授業では僕の書いた手順通りに真似して書いてね
と声をかけています。

さて、どうしてそうなのかな?
という点について考えてみました。

道具を持っているのに、どこで使うのか、どう使うのかがわからない。
公式を覚えているのに、それを問題を解くのにどのように使うのかがわからないので
問題をとけないということが起こります。

解答・解説を見て、書いてある図を見ると、なるほどと思えるのに、
いざ自分で書こうとすると、書けない。

これをできるようにするためには、図を書く手順を理解することです。

つまり、授業で先生の書いた通りに、同じ手順で。

線分図をどこから書き始めているのか。
どのように区切って、問題文の情報をどのように書き込むのか。
面積図はどのように書いて、問題を解くために、どんな順番で書き足していくのか。

まずは、説明を聞きながら、その手順を頭に入れましょう。
そして、ノートに書き写すときに、同じ手順で書くようにしましょう。

そして、大事なのは、それを身につけること。

授業後に自習スペースで、あるいは自宅で、見て覚えた書き方を同じ手順でまねて書いて、
確かめるのです。これが復習です。
答えそのものではなく、答えの出し方、そこにたどり着くための手順を身につけるのです。

さらに、宿題で同様の問題にいくつも取り組むことが、練習になります。

「学ぶ」は「真似ぶ」が語源だそうです。
先生の真似をして、それを自分でできるようにくりかえす。
こうやって書く手順が身についているかいないかが、点数の伸びの差につながっているのです。

これを読んでいるのが受験生なら、まずは、今通っている塾の先生がどんな手順で図を書いているのか
しっかりと見て、それをまねするようにしてみてください。

保護者様なら、お子さまに
「先生が書いているのをしっかり見て、おなじ手順で真似をしてノートに書いてごらん。
帰ったら、どうやって書くのか教えてね。」
と声をおかけください。
「教えてね」というのは、暗に復習の機会を作っているのですが、
人間って、自分が知っていることを人に教えるのが好きなものですから、
特に子どもは、親に教えたがります。
復習しなさい、もう一度解きなさい、と言っても聞かない子でも、
知らず知らず復習できますよ。

お試しあれ。

 

さて、QLANは4月29日(金)から5月5日(木)まで休校となります。
その間、学習相談や体験のご相談につきまして、メールでは受け付けられますが、
実際のご相談(面談)やご体験につきましては、5月9日(月)以降となります。

・子どもの学力が心配。受験は中学がいいの? 高校がいいの?
・中学受験に興味はあるけれど、じっさいうちの子ができるのかわからない。
・受験をさせたいけれど、習い事と両立ってできるの?
・毎日、何時間も学習に取り組んでいるのに、点数が上がらない。
・塾の宿題が多すぎて、やりきれない。(心情的にも)
・うちの子に合った中学校ってあるの?

といった内容でのご質問やご相談を承ることが多いです。
気になることがございましたら、ぜひお声がけください。