消しゴムは使わない!

こんにちは!

今、QLANに通ってくれている中学生のひとりが、先日の定期テストで学年順位が1ケタになりそうだと教えてくれました。
昨年度から、学習時間が増え、自立学習に毎日のように自習スペースで取り組んできて、毎回順位を上げてきての報告。
自分のことのようにうれしいです。
目標をもって、そこに向けて努力する。
それを繰り返していくことで、結果は必ず出るんです。

さて、今回は学習方法について述べていきます。

筆記用具としてぱっと浮かぶのは、鉛筆と消しゴム。
その消しゴムって、学習中のどんな時に使っていますか?

もちろん書いた字などを消すときですよね。

その消しゴムの使い方に成績を伸ばす子と学習時間の割には伸び悩んでいる子の差があるんです。

消しゴムを使う場面を思い出してください。
何を消していますか?

書き間違えた文字を消しているだけなら大丈夫です。

でも、計算に必要な筆算や、答え合わせで間違えていた計算、答えなどを消していませんか?

僕は子どもたちに、間違えてもいいんだよと伝えています。
もちろん、間違えることを奨励しているわけではないです。
でも、間違えた問題にこそ、成績アップのチャンスがあるんです。

ところで、杉下右京さん、ご存知でしょうか?
ドラマ「相棒」の主人公の刑事ですね。
「事件現場は証拠を残すためにそのままにしておいてください。」というようなセリフがあります。

そうです。
間違いは「事件現場」なのです。証拠隠滅(しょうこいんめつ)なんて、もってのほか。
しっかりとまちがいの「証拠」を残して、問題解決に役立たせましょう。

子どもが
「細かいことが気になる。私の悪いクセ。」なんて言いながら、
「事件現場」を残せるようになったらうれしいです。

「事件現場」に「証拠」が残っていれば、
あとで振り返ったときに「なぜ間違えたんだろう?」と気にすることができるようになります。

さらに、間違えた原因を追究して、その原因をノートに書き残す。
おまけに、次に間違えないようにどうするかまで書いておく。

そうすることで、テスト本番での得点アップ=成績アップにつながるんです。

ノートはキレイに書かないとだめ! というのはあるかもしれません。
でも、間違えた時の振り返りのスペースを普段から取っておいて、そこに間違いの原因などを書き込むようにするんです。
ノートって記録という意味もあるようです。
間違いから学ぶ、成長の記録かもしれませんね。ノートって。

消しゴムを使った方が良いときと
使わない方が良いとき。
それぞれをお子様と一緒に考えてみるのもいいかもしれません。
「消しゴムを使うのってなんでだろうね?」と問いかけてみてはいかがですか。

単に「見直しをしなさい!」とか、「また間違えたの!!」なんて言葉をかけるよりずっと点数が上がるはずです。

蛇足ながら、計算の途中の式や、筆算を広告の裏(なんて使っている子はいないかもしれませんが)などのノート以外の紙に書くより、きちんとノートにすべて書くようにする方がいいです。
中学入試では、解答にいたるプロセスを解答用紙に書かせる問題も多く見られます。
問題ごとに、解答に至るプロセスをきちんと書き残し、間違えたら、その現場で原因を書き残すようにしてくださいね。

僕も、授業中にそのように声をかけています。
ときどきはお子様のノート、見てあげてください。