子どもに算数を教えたい! という保護者様へ③

今回は「子どもに算数を教えたい! という保護者様へ」の最終回です。
教える、というのは本当に難しく、
特に個別指導では教える(ティーチング)と導く(コーチング)のバランスに
いつも気を配っています。

今回のテーマは「説明するより、質問するほうがよい」です。

子どもがわからないという問題を教え続けていると、
「結局、お父さんが説明してくれるからいいや」
と何も考えずに説明を聞き、
「ふーん、答えは12%だったのか」と思う。
これが最悪のシナリオです。

問題をたくさん解き進み、
正解が積み重なったノートが残り子どもは満足し、
親も教えた満足感に浸る。

しかし、子どもが頭を使ったわけではないので、実力にはなっていない。
すると、テストでの点数に結び付かない。

学習は、「その子がどれだけ頭をつかったのか」が全てです。
「どれだけ難しい問題の解説を聞いたのか」ではありません。

頭を使わせるためには、質問するのが良いです。

・どこまで考えたの?
・どういうことを授業で聞いた?
・聞いたテクニックのどれを使うんだろう?

この質問をすることで、その子の解法・思考を聞き出すことができます。
全く答えられない場合は、理解度に問題があるか、
そのときは保護者の方と勉強の話をしたくないかのどちらかです。

お子さんが答えられない場合は、
「先生にもう一回聞いてこよう。わかったことを今度教えてね」
と言えばよいでしょう。

以上3点でした。

①方程式を使わない(特に、算数が苦手な子には相性が悪いです)
②自分の解法を示す前に、お子さんの解答過程を真摯に見てあげる
③説明するより、質問するほうがよい

教える場合、以上を意識してあげてください。

あくまで目的はお子さんの頭を動かすことです。
自信を損なったり、諦めてしまったりしないよう支えてあげてください。