テストをするのは何のため?

11月3日(火・祝)に四谷大塚主催の全国統一小学生テストをQLANでも実施しました。
塾生だけでなく、外部からのお申込みのお子さまもいらして、午前・午後それぞれ10名以上のご参加で、受験した子どもたちはそれぞれ真剣に取り組んでくれました。

今回は年長さんも4名参加してくれました。
「ぼく、たしざんもひきざんもできるよ!」とか「かけざんもできるの!」とか、楽しそうに話してくれて、最近の年長さんはすごいですね!
そして、「そんなことまでできるのか! 息子は3年後どう成長しているかな?」なんて思いました。

左は現在の息子。誰に似たのか、食いしん坊です。(きっと私に似ました)
やっと12くらいまで数えられるようになって、数えながら階段を上るのをほほえましく見守っています。

話がそれました。

さて、全国統一小学生テストの話に戻します。
テストが好きな子どもはほとんどいないと思います。
では、なぜテストをするんでしょう?

テストの目的のひとつは、目標とのギャップを確認することと、その後のプランをたてることにあると考えています。

社会に出ると、PDCAというサイクルでものごとを改善する戦略をたてる機会があるでしょう。
入試に向けてだけでなく、学習を通して子どもたちにもこのPDCAサイクルについて学んでいってほしいと思っています。

もちろん、そんなビジネス用語は使いません。
でも、テストを例にとれば、テストでいい点をとるため(現在の点数から改善したい)とき、そのいい点数をとるためのプロセスを4つの要素に分けます。

まず、計画(P)です。
組み分けテストでも、定期テストでも、テストの日程は決まっています。
そのテストに向けて、具体的に何をするかを決めます。
例えば、テキストの何ページから何ページまでをいつまでに、何回取り組むかです。
簡単にいうと、「テストの目標点を決めること」と「学習のスケジュール作り」です。

それができたら、その計画を実行(D)します。
とにかく、立てた計画にしたがって学習に取り組みます。
つまり、学習のスケジュール通りに実際に「やってみる」段階です。
その際に、例えば、思ったより時間がかかったなど、計画に無理があったかなかったか、その方法が有効か否かを記録しておくと、次のチェックに活かせます。

今度は計画に沿って実行できたかを評価(C)します。
ひとつは、計画に無理がなかったか。もうひとつは、実行した結果、テストの点数に結び付いたかです。
自分に合った方法なのかとか、目標点に達したかを、計画と比較・分析して、今回の学習方法や計画が有効だったかどうかを評価します。
すなわち、「どうだったかを確かめる」ということです。

そして、確かめた結果から、改善点を見つける(A)ことで、次の計画(P)につなげます。
要するに、「どうすればよかったか」を考える段階です。

このサイクルを自分で繰り返すことができるようになったら、成績は必ずアップしますし、社会に出て様々な課題に直面しても、程度の差こそあれ同様に取り組んで解決に近づいていくことができるはずです。

確かに入学試験は、入学者を選抜するテストですし、複数回実施は別としてチャンスは1回なので改善の余地はありません。
でも、そこに向けての日々の学習やテストはこのようにできるようにしたいと考えて指導しています。

①目標を決めて、スケジュールをつくる
②スケジュール通りにやってみる
③やってみて、どうだったかを確かめる
④どうすればよかったかを考える

小中学生でもできるはず! できますよ!
いっしょにやっていきましょう。