夏の過ごし方⑦ 算数その3

負荷をかけすぎることで、逆にやる気をそぎ、学習に向かう気持ちどころか、努力することそのものを否定的に考えるようになってしまう。

 

そうならないために大事なことは、「成長の段階」にあたる問題に数多く触れることです。

集団の塾では宿題は一様に課されます。

また、クラス分けも4科目の総合点で決まります。

ということは、算数以外ができていて上位のクラスに入ってしまったため、算数の課題が「パニックの段階」になってしまっていることが起こりうるのです。

これは他の科目でもいえることです。

でも、宿題だからやらなければならない。永遠のジレンマです。

 

真にお子さまのことを考えるなら、宿題をやり切ることよりも、「成長の段階」にあたる、先生に聞けば理解できる、解説をよめばわかる問題に取り組むことです。

 

それは予習シリーズの基本問題かもしれません。子どもによっては練習問題かもしれません。お子さんに合ったレベルの問題を演習することを続けていくことで、テストの点数が上がっていく。これを繰り返していくと、「頑張ったらできるようになった」という経験を重ねることになります。そうして自信と満足感が育つのです。

そういう経験を積んだ子は、勉強好きになります。

 

夏の、実は短い自宅であるいは自習室で取り組む学習時間の中では特に、ぜひ「成長の段階」の問題に取り組ませてあげてください。