2022年4月4日
人は自分の力を大幅に超えるものにチャレンジしても成長できない。
学習においても同じことが言えます。適度な負荷をかけることで学力は伸びるのです。
では、適度な負荷とはどの程度なのでしょうか。
課題に取り組むときの負荷の度合いを段階別にすると「快適・成長・パニック」の3つに分けられます。
快適の段階は、自力でできる、簡単で練習にならない、負荷がなさすぎる状態です。
成長の段階は、先生の説明や模範解答の解説など、助けがあればできる適度な負荷がかかった状態です。
パニックの段階は、難しすぎて理解できない、できたと思っても表面的な理解なので忘れてしまう負荷がかかりすぎた状態です。
実際に、子どもがわからない難しい応用問題を一生懸命教えた結果、何とかできるようになったと思ったのに、テストでは全然できていなかったというようなことありませんでしたか?
これは多くの親御さんがやってしまう、典型的な「間違った教育」です。教えた親もがっかりですし、子どものほうもやってもできるようにならないと思ってしまいます。
ここで問題なのは、後者です。これを繰り返すことで子どもが「努力の意義を感じなくなる」のです。「やってもできない」「やっても無駄」「算数は苦手だからできない」と思わせてしまうことで、やる気をそぎ、結果として勉強を嫌いになり、ひどい場合にはあらゆる努力をしなくなってしまう恐れもあります。
では、どうすればいいのでしょうか。
次回、お伝えしてまいります。