漢字の学習、お子さまによってはお好みでないことが多いですね。
でも、漢字の学習って漢字テストや国語の漢字の問題で点数を取るためだけに学習するのではないんです。
漢字の意味が分かって書けるようになると、覚えるのが楽になります。
たとえば、理科で覚えにくいことばとして「示準化石」と「示相化石」があります。
すこし難しいですが、予習シリーズ小5下の学習内容なので例にとってみます。
示準化石は「地層が堆積した時代を特定するヒントとなる化石」のこと。
示相化石は「地層が堆積した環境を特定するヒントとなる化石」のこと。
たとえば、アンモナイトは「示準化石」になります。
アンモナイトの生きた時代だと考えられるわけです。
サンゴの化石などは「示相化石」です。
あたかかくて浅い海という環境だったとわかるわけです。
理科の説明はこれぐらいにして、漢字の話です。
「示相化石」ということばに注目してください。
「相を示す」と書かれています。
「示す」はわかりますが、ポイントとなるのは「相」の方。
「相」にはいくつかの意味があります。
「お互いに」の意味で使われる「相手」「相互」「相談」などがあります。
これは知っている人も多いでしょう。
でも「ようす」の意味の「様相」、手のようすの「手相」、顔のようすの「顔相」「人相」、
本当のすがたの意味の「真相」などもご存知でしょうか。
そうです。「相」には「ようす」という意味があります。
そうすると示相化石が「堆積した時のまわりの様子」をあらわすことも覚えやすくなってきます。
「相」という字から覚えていくやり方があるんです。そういう風に覚えていくのが近道なんです。
長々と書きました。漢字の話です。
漢字で書かれたことばの意味を考えるには、
先ほどのように「手相」「人相」「様相」「真相」など
「相」を使う言葉を知っていなければなりません。
それらが漢字で書けて思い出せるというのは、暗記をするにしても有利になるんです。
だって用語の意味を理解しやすくするんですから。
語彙力というのはそういうことなんです。
漢字が書けるというのはそういうことなんです。
覚えやすくなるし、理解しやすくなるんです。
数学の「代入」にしても「接点」にしても、
社会の「墾田永年私財法」にしても「団結権・団体交渉権・団体行動権」にしても
とても理解しやすくなります。
学習するときに漢字をよく見る
漢字を書けるように学習に取り組む。
これは何度言っても言いすぎることはありません。
それでは本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。
QLANは
中学受験対策をこれから始めるお子さまのお力になれます!
集団授業の塾では、2月から新年度のカリキュラムが始まってすでに2か月分進んでいます。
QLANでは、カリキュラムのギャップをなくして、1人ひとりにぴったりの学習をご提案します。
出遅れたかなと思っても大丈夫です。
ぜひ、ご相談ください。