さて、今回は「子どもが理解しにくい3大テーマ」について書きます。
前回の最後に挙げましたが、
・親子関係
・恋愛感情
・死者への思い
の3つです。
これらは随筆文・物語文などによく出てくるテーマですが、
子どもは実体験としてこれらを持たない場合が多いです。
まずは親子関係。
大人になった筆者または登場人物が
若き日にあった親との衝突を振り返るところを綴った文章。
そこに表れる親への気持ちは「感謝」と相場が決まっています。
しかし今まさに受験勉強真っ最中で、
日々怒る父親・母親に対して反発している子ども達は、
自分の気持ちをそこに重ねて
「お父さんお母さんが大嫌い」と平気で書きます。
そんな答えを書かせるわけないでしょ!
ということをあらかじめ教えておかなければいけません。
次に恋愛感情。
男の子は特に苦手なことが多いです。
想像もつかないようです。
かつて「胸で赤い実がはじけた」という表現の意味を問う問題で、
「赤い実ってなんだろう?」と聞いてみたら、
真剣に悩んだ後「乳首?」と答えられて崩れ落ちそうになりました。
それくらい愛とか恋とかのドキドキ感はわからないのです。
本当は好きな子に親切にしたいのに、
恥ずかしさから素直になれず、
つい意地悪をしたり素っ気ない態度をとってしまう気持ち。
そういういわゆるツンデレというやつを書かせる問題に対しても、
これまた平気で「嫌いだから」と答えます。
知識としてどういうものか知っておいてもらわなければ
解きようがありませんね。
最後に死者への思い。
核家族化が進み、ペットもロクに飼えないマンション住まいの子だったりすると、
「死」というものに触れる機会が極端にありません。
ゲーム脳のお子さんたちは、
死んでも呪文で生き返るくらいな感覚です。
リセットボタンはありませんし、転生もしません(きっと)。
本当にどうかと思う話ですが、
物語文を読んでいて登場人物がケガをしたり死んだりすると
喜ぶような子もいます。
仮によくケンカをした相手だったとしても、
死んで失うと心に訪れる空虚さ、
昔を懐かしむ気持ち、
相手を悼む気持ち。
そういったものがやはり実体験としてないのであれば、
知識として知っておくしかないのです。
間違っても
「嫌なやつが死んでせいせいしたと喜ぶ気持ち」
などと答えてはいけないのです。
これらのテーマは、
複数の感情が心の中で混ざり合います。
それらを一つ一つ解きほぐし、
適切な言葉で表現できなければいけません。
そのためにも心情を表すことばの「知識」は非常に重要です。
次回はそのあたりについて述べていきます。
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