志望校の合格を手に入れるには「解ける問題」を得点に結びつけることが欠かせません。
そこで問いたいのは過去問を演習するのは何のためなのでしょう? ということです。
過去問演習とは、解答するときのペースを身につける手段です。
見直しにあてる時間もふくめ、本番と同じ制限時間で取り組むのが演習の原則。
ある問題に時間をかけすぎて試験終了時刻になってしまった。
模試を受けていて、そういうことってありませんでしたか?
本番でそういう事態におちいらないよう、時間の長さを身体におぼえこませます。
実際は時計を使うんですが……。
演習でも本番同様、腕時計を机上に置いて時間をはかるのをお勧めします。
試験場にタイマーは持ちこめませんから。
演習では(本番でも)数分(あるいは数十秒)ほど解き方を考えて糸口が思い浮かばなければ、
次の問題にとりかかるといったことも意識します。
練習でできないことは本番ではできませんので、こういったことも大事なのです。
問題を問1から順番通りに解く必要はありません。
まずはすべての出題にさっと目を通して「必ず解ける」という問題がどの程度あるか、見当をつけます。
得意な単元や分野の問題から取り組むのが一番です。
もちろん、算数であれば計算問題、国語であれば漢字やことわざなどの言語事項から取りかかるのもおすすめです。
こんな具合にそれぞれの問題の難易度を見きわめる力を高めることも演習の大きな目的。
解ける問題から取りかかる練習を重ねましょう。
最後に、解きっぱなし(採点しておしまい)では、過去問演習の効果は半減します。
時間内には解けなかったけれども、時間があれば解ける問題はあったのか。
間違えた問題について、何が足りなかったのか。
そういったことを振り返り、過去問演習振り返り用のノートに解き直しとともに書き残し、
次の演習で、そこで挙げた点を改善できるようにします。
過去問に掲載されたデータから、合格には何点必要だったのか。
その点数を取るために足りないのは時間なのか、知識なのか。
そういった分析を次の演習に活かすことを繰り返して、本番での得点力を高めていくのです。
2月1日まであと3か月。
この時間の使い方をより良いものにしていきましょう。