先日、休みの日に海水浴に行って、足をクラゲかなにかに刺されて、痛かゆく落ち着かない澤井秀太郎です。
それでも、息子が目いっぱい楽しんで、はしゃいでいたのがうれしくて、きっと来年も、クラゲに刺されることがあっても
いっしょに海水浴に行こうと思っています。
さて、今回は答案には普段のノートが反映されるというテーマです。
「きれいな答案には点をあげたくなる」≒「汚い答案は✖にしたくなる」
入試における採点の仕組みは学校ごとに違うでしょうが、
毎回何百人分もの答案を平等に採点するにあたり、
学校側が共通の採点基準を作っていることは間違いないでしょう。
例えば中学受験の社会の記述では、
「○○について述べていれば1点」などという基準をつくっているようです。
このようなシステムで採点をする中学校の先生がたが、
何百枚もの答案を即日採点するとなったときに、
字が読みにくく、加点対象となる部分が書かれているかが、
すぐに分からないような答案があったとしたら……。
時間をかけて読もうとするでしょうか。
それとも、書いていないものとして✖とするでしょうか?
決して投げやりな採点をしているということではなく、
他に字が読みやすく内容も正しい答案が数多くあるのならば、
わざわざその答案に点数を与える必要を感じないのではないかということです。
授業で子どもたちの書くノートや、宿題のチェック、漢字や計算テストの丸つけをしていると、
それぞれが何を表しているかわからないケース、字が汚く、答えが読み取りにくいケースなどなど、
正直、本番で点数を取れないのではないかというケースがしばしば見受けられます。
まぁ、たいていは男の子です。
そんなとき、できるかぎりそれを読み取って点数を上げよう、
時間をかけてでも理解しようと心がけ、
かつ、生徒には「もっとていねいに書こうね」と諭していますが、
もしこれが入試で、短時間で何百枚もの答案を採点しなければならない状況だったら、
わたしでも、そのような採点をできる自信はありません。
読めないものは✖として、採点の効率を上げるしかないとしても、
不思議なことなど何もないのです。
実際、わたしが過去に担当した生徒で、巣鴨中学に合格した子がいましたが、
その子は1月中の練習のために受験した、
天地がひっくり返っても不合格にはならないと思われた学校で不合格だったのです。
試験後の解き直しを一緒にしたときも、8割以上得点できているから大丈夫だね。
と、安心していたところに、合否の電話連絡でびっくり仰天でした。
よくよく振り返って、答案の字なのではと気づき、
次の試験からは、全問解けなくてもいいから、とにかく丁寧に字を書きなさい、
と指示し、その後は受験校すべて合格です。
答案の丁寧さについては、普段お子さま自身で演習しているときは、
ついなおざりにしてしまいがちです。
しかし、ただ少し字が雑であるというだけで、理解はしているのに、
あるいは正解しているのに、損をしてしまう危険性があるのです。
1点の差が合否を分ける入試でそんなことで不合格になってしまっては
悔やんでも悔やみきれませんね。
ですので、普段の授業や演習から、
①丁寧で読みやすい字
②読みやすい答案構成
を心がけて、「採点されやすい」ひいては「加点されやすい」答案が書けるようになってほしいと思っています。