2024年11月21日
今朝の日経新聞などの記事、ご覧になった方は多いと思います。
全国の小6、中3の児童、生徒を対象に実施した学力テストの結果です。
それぞれの教科で課題が出てきていますが、全体としては「複数の文章や図から情報を読み取り、言葉で表現する力が弱い傾向」が浮かんできます。
これにはこれまでの日本の教育が影響していると、個人的には思っています。
日本の教育ではたとえば、1+1=2のように答えが決まっているもの、答えがひとつのものを導き出すことは反復練習で伸ばすことができています。
しかし、答えが複数考えられる問題、資料やグラフから解を導き出すような問題を考える時間、機会が極めて少ないのです。
じつは家庭教育でも同じことが言えるのではないでしょうか。
保護者の価値観を押し付ける。
親の考えが絶対! という家庭教育では、子供は考える機会を失います。
たとえば、朝寝をする子どもに「早く起きなさい! 遅刻するよ!」としつけをします。
これでは、指導ではありません。ただ、叱っているだけなのです。
指導とは、子どもをいい方向に導くことです。
「どうすれば朝寝をしないだろうか。」
これを子供に考えさせるのです。
子ども自身が自分で考えるようになって初めて改善ができるのです。
これこそが本来の”躾”であり、こうしたことの積み重ねによって、子どもの思考力は鍛えられます。
これからの時代、AIを活用して、単純作業、分析はAIに任せられます。人間に求めらるのはAIで集積したデータをどう活用するかという部分になっていくことでしょう。
ぜひ普段の子どもへの何気ない声掛けを意識してみてください。
あざみ野校 澤井秀太郎