子どもが勉強を楽しむ7つの方法
お子さまの学習でお困りではないですか。
QLAN(クラン)は楽しみながら学んで、子どもが自分からPDCAを回せるようになること、受験だけでなく進学先で、そして社会に出てからも役立つ問題解決能力を身につけられるようになることを目指す個別進学塾です。
20年以上の指導経験と最新の脳科学や心理学を踏まえて導き出した、楽しく学習に取り組むための7つのポイントです。
勉強って、楽しんで取り組んじゃいけないのでしょうか? そんなことはありません! むしろ、楽しい方が子どもは食いつきます。楽しみながら勉強になる。そんな方法についてお伝えします。
1.最も重要な決断
一緒に楽しむ! 「子は親の鏡」というように、子どもは親の行動をまねします。親も一緒に勉強を「楽しむ」ことで子どもの勉強への敷居を低くすることができます。例えば、算数の計算問題をどちらが早く解き終わるかを競争するのも一つの方法です。(親はかかった時間を2倍にするなどのハンデがあってもかまいません)あるいは、社会や理科の知識について、クイズのように取り組むのも効果があります。「では、問題です。」ではじめて、問題を読み終えたら「ダダンッ」、解答にたいして「ピンポンピンポンッ!!」などの効果音を混ぜればなおさらです。
毎日でなくて構いません。でも、曜日や時間を決めて、週に1~2回でもそういうことを取り込んでいくと、子どもは「お父さんに計算で勝ちたい!」というような気持ちも生まれてきて、結果、ゲームのように取り組む時間以外にも学習に取り組むようになります。
2.ゲームをやめられない理由
なんで勉強にはゲームみたいに集中できないのという問いに対して、子どもが「熱中は楽しいけど、集中は疲れる」と応えたという話を聞いたことがあります。
大人もそうですね。子どものようにコントロールが効かないということは少ないですが、趣味というか好きなことに取り組んでいると時間を忘れるというか。
実は、ゲームには子どもが(大人もですが)熱中する秘密があるんです。それは、
①新しい刺激があったり、続きが気になったりする。
②クリアすべきミッションがある。
③難易度がちょうどよい。あるいは、はじめは少し難しく感じても何度もやるうちにできるようになる。
④結果がすぐにわかり、達成感を味わえる。
という要素があるからです。
勉強はというと、①刺激に乏しく、続けたくもない ②目標設定が曖昧だったりなかったり ③子どものレベルに関わらず一律で宿題が出る ④結果でほめられることが少なく、達成感が味わいにくい というように、ゲームの真逆なんです。
子どもが勉強よりゲームに熱中するのも当然です。
だからと言って手をこまぬいていてはなりません。勉強に上記のゲームの要素を取り入れることで、子どもの意識を勉強に向かわせることができます。
3.行動の結果を見える化する
一番簡単なのは、点数にすることです。例えば、30分勉強をしたら1ポイント、この問題集を1ページ取り組んだら1ポイント、テストで80点以上とったら5ポイントなどとポイントを決めて、日々それを記録していく。記録用紙は掲示して誰でも見えるようにしておくようにしてください。現代は共働き世帯も多く、両親がフルタイムで働いているというご家庭も多いです。ですので、基本的に自己申告で構いません。
その日のポイントを集計するときがほめるポイントです。また、集めたポイントに応じたプレゼントも目標達成へのモチベーションにつながります。このポイントのご褒美は、例えば休日にどこかに出かけるとか、夜ご飯のおかずとその量を好きなようにできるとか、勉強の妨げにならないようなものが良いです。ゲームソフトとかスマホとかはおすすめできません。
これは勉強のゲーム化の一例でもあります。クリアすべきミッションが明確(②)で、結果がすぐにわかり、達成感を味わえ(④)ます。
4.頑張るのは子どもだけ?
お父様は毎日朝早くから夜遅くまでお仕事。お母様もお仕事だけでなく家事もこなして、お子様がいると自分のための時間って少ないって感じませんか? でも、子どもから見たら、毎日汗水たらして働いているお父さんの姿ではなく、休日にちょっとゆっくり寝ていたり、ひいきの野球チームをビール片手にテレビで応援したりというような姿ばかり見ているんです。
そうすると、子どもの論理では「なんで僕ばっかり勉強しなきゃいけないんだよ」ということになってしまいます。
逆に言えば、大人もがんばっているんだ! ということを子どもにもわかりやすくしてしまえば、子どもは、「親も頑張っているんだ! 僕も!」となる可能性は高くなります。
例えば、カレンダーをひとつご用意いただいて、お子さまが朝勉強をしたら、その日にシールをはることにします。そして、お父様やお母様ならビジネス書を1冊読んだらとか、ダイエットのための腹筋を10回したらとかに設定します。
さあ、だれが一番長く続けられるでしょうか。
実はこの方法で、小学校3年生の子が忘れ物をしなくなったとか、毎朝計算ドリル1ページに取り組むようになったとか、効果があって保護者の方から感謝して頂いたことがたくさんあります。
5.教科書だけが勉強じゃない!
最近はYouTubeの動画ばかり見て、勉強を全然してくれないと嘆く保護者の声をよく聞きます。当然、YouTube悪者論に傾いてしまいますよね。
でも、ちょっと待ってください。ユーチューバーの身体を張った動画や面白情報だけではないんです。例えば、毎年入試で出題されながらも苦手意識を持つ子も多い天体。その天体について、例えば「月の満ち欠け」について検索してみます。それだけでいくつもの動画が出てきます。ホワイトボードで理科の授業のように解説をするものから、実験器具を作って見え方を確認するもの、アニメーションになっているものなど様々です。教科書を読むだけではわかりにくいことを動画でわかりやすく説明してくれているので、親子で一緒に見て楽しみながら理解を深めることができます。
さらにYouTubeでは、視聴している動画の横に、関連動画がずらっと並びます。先ほどの「月の満ち欠け」の横には「昼でも月が見えるのはなぜ?」とか「中学受験の天体、苦手意識は動画で克服しよう」とか並んでいます。
算数の「ニュートン算」と検索すると結果がずらっと並びます。
都会では夜空を見上げても、その美しさや神秘的な様子、昔の人が星座を決めていった背景などに思いは至りません。だから天体の単元にも興味がわかないんですね。
でも、人は知っていることには興味がわきやすいものです。授業でも「これ知ってる!」ということは、よりよく習得できて点数も高いです。
親子で楽しんでいるうちに、子どもが自然と一人で学習系の動画を見るようになります。
6.教科書だけが勉強じゃない! その2
勉強のゲーム化を字のごとく体現しているのが教育系アプリです。
特に知識分野では繰り返し”遊ぶ”ことで自然と身につくことが期待できます。
例えば地図記号や星座のクイズアプリ。漢字クイズや虫食い漢字パズル。都道府県パズルなど、広告が表示されるものもありますが、無料で遊べて、遊んでいるうちに自然と身についていきます。
QLANでも、受付に常設しているipadで地図パズルに興ずる生徒がいます。お迎えを待つ間、ほんの数分ですが毎回取り組んでいて、県の位置や形をいつの間にか覚えています。最近では旧国名地図パズルでも遊んでいます。
こういった教育アプリは点数化やタイムアタックなどのチャレンジ要素があり子どもが熱中しやすい要素があります。ただ、子ども一人で続けるには限界があります。点数化されても競争相手がいなければ面白くなくなってしまいます。ですので、親も一緒になって”遊んで”あげてください。
7.誰のための目標?
目標を立ててそれに向けて頑張ってもらえたらうれしいですね。
その目標はお子さま自身が立てた目標になっていますか。
子どもは大人に比べて経験が少ないので、ゴールから逆算して目標を設定することが上手くできないことが多いです。そこで親の登場です。将来のために○○大学くらいに進学して、そのためには○○中学を受験して、そのためには〇年生から塾に通わせて‥‥‥。要はお子さまのためにレールを敷いて、そこから外れそうになると軌道修正をしてというようになりがちです。
しかし、子どもとは言え一人の人格をもち、自分のことは自分で決めたい欲求があります。
大人でもそうですが、人に言われてやらされることってモチベーションが高まりませんよね。子どもは気持ちのコントロールを大人程上手くはできませんから、親やあるいは先生が決めた目標を目指すのは面白くありません。自分ごととして考えられないからです。
だからと言って、子ども自身も目標設定するには知識も経験も足りません。
では、どうすればいいのでしょうか。答えは簡単です。知識を与えるのです。知識を情報と言い換えても構いません。
私は、自分が不勉強なこともあるのですが、40代になるまで経済のことについて学ぶ機会を持ちませんでした。お金のことって大事ですよね。その仕組みだとか、将来どれくらい必要になるだとか、そういう情報について触れる機会を持たなかったのです。おかげで、今、必死で蓄えを増やそうとしていますが、これが並大抵ではありません。時間のレバレッジが効かないんです。
このあたりについて詳しくは別な機会としますが、情報が無ければ正しい判断はできないということの一例です。
お子さまが自分で目標を設定できるくらいの情報、例えば職業や学歴と年収の関係について、お金の話って日本人はタブー視する傾向がありますが、生きていくうえで大切なことですよね。就きたい職業がいくつかでてきたら、次にそれを実現するために必要な資格や進むべき進路について、そしてそのためにどれくらい勉強しなければいけないのかということまで考えると、子ども自身が自分のために必要を感じて学習に向かうきっかけになります。
小学校も高学年になってくると、こういう思考ができるようになってきます。そして、これは「子どもが自分からPDCAをまわせるようになる」ことにつながっていきます。
これらは楽しく勉強に取り組むためのいくつかの方法です。このうちのいくつかができるようになるだけでも、お子さまは楽しく学ぶことができるようになるでしょう。しかし、すべてではありません。
QLANでは、科目ごとの効果的な学習方法やお子さま1人ひとりに合った課題の設定など、お子さまが自立して学習に取り組めるようにするための工夫を指導に取り入れています。
しかし、この特別な情報は、QLANの塾生や保護者だけに明かします。