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物語文の読解に強くなる!

インフルエンザの予防接種を受けてきました。
毎年、接種しているのですが、どうやらコロナ対策でインフルエンザは今年も流行しない可能性が高いようですね。
それでも、受験生と接する身ですので、インフルエンザに対しても対策しています。

さて、受験生は今まさに過去問に取り組んでいますが、私も改めて解きなおしています。
そのなかで中央大附属横浜(中大横浜)の国語の問題(2019年度第2回)で
最近思っていることと符合する説明文があったので、それを交えて、
子どものことばと読解力について今回はご紹介します。

問題文の中で、筆者は
『他者との関係を深めるにあたって、自分が他者に対して「受け身の立場」をとれることも大事です。』
と述べています。これは、相手の働きかけに対して、適切に受け答えできることとも述べています。
入試問題として読むうえで、そこまで想像を深める必要はないのですが、
これって相手の気持ちを理解して、それにぴったりの応答をするってことともつながるな。
ということは、物語文の心情読解にもつながるんじゃないかな? とそんな風に感じました。

問題文ではこのように続きます。
『なるべくいろいろな人の言葉に耳を傾けるということが、関係作りのバランスを鍛えるいいトレーニングになると思います。』
『しかし、……若い皆さんがふだん何気なく使っている言葉に、きちんとした受け身のレスポンスを取ることをいつの間にか阻害する働きをしてしまう言葉があります。』と。

『阻害語の代表的なものが、「ムカツク」と「うざい」という二つの言葉です。』

とあり、あぁーっと思ったのです。

日本語の表現って、感情表現や自然現象について実に様々な表現があります。

たとえば、雨について。
非常に細かい雨を表すことばとして
「霧雨」
「小糠雨(こぬかあめ)」
「糸雨(しう)」
「細雨(さいう)」など、
正直、僕でもどういった場面で使い分けるのかまではわからない表現があります。

感情表現についても、
たとえば、「ムカツク」はその程度によって
「癇に障る(かんにさわる)」
「不愉快」
「憤懣(ふんまん)やるかたない」
「怒髪天を衝く(どはつてんをつく)」
「業腹(ごうはら)」
などなど、さまざまな表現があります。

あるいは、表情で
「眉根を寄せる」
「眉をひそめる」
「顔を真っ赤にする」
「苦い顔をする」
「顔をしかめる」
などでも「ムカツク」気持ちを表すことができます。

物語文を読んでそこから心情を読み取るためには、様々な心情を味わい、分類することができなければいけません。

コミュニケーション障害という言葉も聞かれますが、これって、中大横浜の問題文を読んでみると、
相手の感情をシャットアウトして、
自分にとって異質のものに対して端的な拒否をすぐ表明してしまうことが
原因ではないかと気づきます。

あいまいな感情をくわしい言葉で表現することができる能力は、
「ムカツク」とか「うざい」という言葉を使わずに
人とのつながりを丁寧に築こうと、他者との関係の中にある異質性を、
ちょっと我慢して自分の中になじませる努力を重ねる中で身についていくものです。

この能力が高い人ほど、セルフコントロールがうまく、幸福度も高いようです。
国語の成績だけでなく、その後の人生においても重要度が高いこの能力ですが、では、これを高めて、いろいろな感情を味わい識別することができるようになるにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は長くなってしまったので、続きは次回にしますね。