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はやぶさ2のカプセル、地球に到着!

こんにちは!
文系ながら、宇宙のことについては興味のある澤井秀太郎です。
「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」を見て育った世代だからでしょうか。大宇宙を旅してみたいという夢は今も心の片隅にあります。
今の子どもたちは「宇宙兄弟」でしょうか。

さて、今回は小惑星探査機「はやぶさ2」が地球付近に戻り、小惑星「リュウグウ」からとってきた砂の入っているとみられるカプセルが宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって回収されたというニュースについて触れて参ります。

今年の入試問題作成には間に合わないタイミングですので、時事問題には入ってこないと思われますが、地球の生命の起源にせまれる可能性が期待される興味深い出来事ですので、ご紹介させてください。

映画にもなった小惑星探査機「はやぶさ」。「はやぶさ2」は単に「はやぶさ」の後継機ではありません。実は前回の「はやぶさ」は小惑星サンプルリターンの実験機で、本番での観測は今回の「はやぶさ2」で行われたということです。

小惑星の探査計画がスタートしたのが1995年3月。小惑星サンプルリターン計画が、その後の「はやぶさ」の打ち上げへと繋がりました。
今から25年前にスタートしていたんですね。息の長いプロジェクトです。当時生まれた赤ちゃんはもう立派に成人して社会人になっています!

小惑星サンプルリターンというのは、それまで米航空宇宙局NASAが行っていた小惑星探査から一歩進めて、小惑星のサンプルを採取し、地球に帰還させるプロジェクトです。これまで人類は月以外の天体のサンプルを地球に持ち帰ったことはなかったんです。地球と月との距離は約38万キロメートル、それに対して「はやぶさ」がアタックしたのは地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」。距離だけで見てもおよし790倍!
「はやぶさ2」は2億8000万キロ離れた小惑星「リュウグウ」にアタックしました。
スイングバイという方法で加速を行い、6年間で往復およそ50億キロの旅でした。途方もない距離ですね。これでも太陽系の中でおおよそ火星の軌道内に収まっています。

「はやぶさ2」のミッションのうち人類初のものは次の7つです。
・複数の探査ロボットの小天体(今回はリュウグウ)への投下
・小型探査ロボットによる小天体表面の探査
・天体着陸精度60cmを実現
・人口クレーターの作成とその過程、作成前後の詳細観察
・1機の探査機が同じ天体の2地点に着陸
・地球圏外の地下資源にアクセス
・最小/複数の小天体周回人工衛星を実現

これら宇宙史に残る足跡をしるしました。

さて、そもそもなんで小惑星を調べる必要があるのでしょうか?
太陽系は宇宙のチリやガスが集まって太陽が生まれ、その太陽の周りをたくさんのチリの塊が集まり始め、それらがさらに集まって地球や火星のような惑星を作りました。そして、地球上には惑星になる前の状態はどこにも残っていません。

惑星になれなかったチリの集まりが小惑星として現在も太陽系を回っています。その小惑星を調べることで、太陽系ができたころの様子を知ることができるのです。

生命が誕生した仕組みはいまだにわかっていません。
生命のもととなる物質や有機物がどのように生まれたのかさえも仮説のみです。
そういったものは小惑星が地球に衝突してもたらされたのではないかと考えられています。

小惑星から分かれた隕石が地球に衝突したことがきっかけで生命のもとになる有機物がそろって、生命が生まれる条件が整ったのではないかとの仮説に対して、今回「はやぶさ2」が「リュウグウ」から採取したサンプルにアミノ酸のような有機物が含まれていれば、小惑星が生命のもととなる有機物を地球にもたらしたことが確定します。

つまり、地球の生命の起源をさぐることがはやぶさプロジェクトの意義のひとつです。

そして、もう一つ。
それは小惑星の衝突から地球を守ることです。
恐竜が絶滅したのは、隕石が原因です。直径160キロにも及ぶクレーターを作った隕石は、大量の粉塵を成層圏まで噴き上げ、粉塵に日光を遮られた地球は寒冷化し、植物は枯れ、恐竜は餓死しました。

「はやぶさ2」の誘導技術を使うことで、地球へ向かってくる小惑星に人工衛星をぶつけ、地球からそれる軌道へビリヤードのようにはじき飛ばすこともできると考えられます。

さらに、太陽系には100万個ちかい小惑星があり、その小惑星の資源開発ができれば地球の資源の枯渇にも有効な解決策につながる可能性があります。

今回、「はやぶさ2」が持ち帰ったサンプルから、どんな秘密が明かされるか楽しみですね。