中学受験は1:2個別指導で!

入試得点の底上げ~記述で点数をもらう~

こんにちは!

最近、息子がゴジラを見るようになり、
こわいー といいながら、楽しんでいるのをほほえましく思う
QLANあざみ野校 室長 澤井秀太郎です。

先日、夕食の支度をしているときに
お父ちゃん! お父ちゃん! と息子の呼ぶ声。
何が起きた?! と駆けつけると
「お父ちゃんの好きな悪魔!」と。

一時停止した画面に、
デーモン閣下のお姿が。
ゴジラvsビオランテにご出演なさっていたのを思い出しました

さて、今回は
国語の点数を少しでも上げるための
記述対策について述べて参ります。

模試でも、単元のチェックテストでも
記述となると空欄にしてしまうことってありませんか?

これ、本番ではもったいないです。

空欄では確実に点が入りません。
かといって、何でもいいから書けばいい。
というものでもありませんね。

ところで、問題を解くうえで最も大切なことは何でしょう。
それは、「問いに答える」ということです。
記号で答えなさいという問題に、それ以外で答えたり、
どういうことでしょうという問題に、理由で答えたりしては
どれだけ文章が読めていても、どれだけ知識や思考力が優れていても
正解にならないのです。

ですので、問いに答えようという姿勢、
問題文を精密に読むということが必要なのです。

そのために、必要なのは、
答案を作る準備として、構成を考えることです。

難しく考える必要はありません。

①問いは何か。
②条件は何か。

これらを正確に読み取り、
それにこたえることです。

記述は国語だけではありません。
理科や社会でも出題されます。

例えば、平成28年度の中央大付属横浜の社会の問題で
「下線部⑦について、国内の綿織物産業が大きな打撃を受けた理由を、
 不平等な条約の内容と結び付けて答えなさい。」
というものがあります。

この問題は幕末の外交の文章の一部に下線部⑦があり、
文中には「日米修好通商条約」について
「日本にとって不利な内容をふくむ不平等な条約でした」という
部分も見られます。

この問題では字数の指定はありません。

では、構成を考えてみましょう。

①問いは何か
ここでは「国内の綿織物産業が大きな打撃を受けた理由」です。
理由を答えるので、文末は「~ので。」「~から。」となります。

②条件は何か
ここでは「不平等な条約の内容と結び付けて」とあります。
文中にあった日米修好通商条約の内容を思い出すと、
関税自主権がないことに思い当たります。

関税自主権がないということは、
日本側が輸入するものに関税を自由に設定できないということ。
相手の都合のよい税率(すなわち低い税率)で輸入することになります。

するとどうなるか。
外国産の製品が日本国内で安く流通することになるのです。

普段の学習でこういうことまで理解しないといけないんですね。

この問題では綿織物産業が大きな打撃を受けた理由について答えるので、
”海外から安い綿織物が大量に輸入されたから”というのが解答の中心部分です。
そこに条件である不平等条約の内容を結びつけると、
”欧米と結んだ通商条約では、日本に関税自主権が認められていなかった”
というような内容になります。

このように、解答に必要な要素を部分ごとに考えていくのです。
いきなり、解答用紙に思いつくままに書くのではありません。

これらの要素をつなぎ合わせると、
”欧米と結んだ通商条約では、日本に関税自主権が認められていなかったので、
海外から安い綿織物が大量に輸入されたから。”
となります。

これを、試験時間内にほかの問題も取り組みつつ、スピードをもって解く練習をしていくのです。

今回の例は社会の記述ですが、国語でも、理科でも同じことです。
社会や理科では、資料から情報を読み取り、それをふまえて記述するものも
よく出題されます。

問題の条件をよく確認し、
何を聞かれているのかについて、ただしく答えていく練習をしていきましょう。

蛇足になりますが、
アメリカのトランプ大統領が、
諸外国からの輸入品に高い関税をかけています。
今年は税に関する問題も出るかもしれませんね。

 

6年生は冬期講習の準備に入った頃でしょう。

QLANでは入試に向けて、冬期は過去問を含め、必要なことに絞って集中的に学習します。
ご興味を持っていただけたら嬉しいです。

あざみ野駅前 中学受験個別進学塾 QLAN